Anastasia
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AI の活用
本項目では地域課題解決のための AI の利活用についての概要についてご説明します。
AI とは
AI とは人工知能を意味し、Artificial Intelligence の略称です (参考文献[1])。 計算機であるコンピューターの性能が大きく向上したこと、 またインターネットによってデータが連携できるようになり、 機械であるコンピューターが大量、高速に計算できるようになりました。 現在の AI では機械学習をデータを用いて行い、これまで人間が行っていた作業の代わりや、 新しい知見を発見することができるようになりました。
機械学習をはじめとした AI 技術により、翻訳や自動運転、 医療画像診断や囲碁といった人間の知的活動に、 AI が大きな役割を果たしつつあります。
なぜ地域課題解決にAIが必要なのか
人口減少を鑑みると、これまで人間が行ってきた労働の一部を AI やロボットに移行する必要があると言われています。
Anastasia をご利用の方には自治体職員の方もいらっしゃると思いますが、 自治体でも AI の積極的な導入が期待されています。 総務省 情報流通行政局 地域通信振興課 自治体におけるAI活用・導入ガイドブックPDFでは、 自治体における AI 活用・導入の方法が示されており、以下のような記述があります。
既に一部の自治体では、職員の業務効率化や住民サービスの向上、地域課題の解決に向けてAIを活用する事例が出てきており、 今後はより多くの自治体でAIの導入が進められていくことが期待されます。 このような背景のもと、総務省「自治体AI共同開発推進事業」では、 AI等の革新的ビッグデータ処理技術の活用による業務効率化を進め、地方の人材不足を補うとともに、 地域課題の解決・住民サービスの向上を目指すことを目的とし、令和元年度から、 活用が進められていない行政分野へのAI導入に関する実証実験が実施されました。
とあります。 AI は万能ではありませんが、ある程度人間活動を支援する便利なツールのひとつです。 特性を理解し、地域課題のどの点に利用できるか検討してください。
活用事例
参考事例(参考文献[2]PDF)から抜粋した主な活用事例を示します。
機能 概要
チャットボットによる応答 行政サービスの案内
音声認識 音声データのテキストデータへの変換、声の識別
マッチング 需要と供給の調整
画像・動画認識 画像や動画の特徴認識・検出
文字認識 手書きや活字の認識
行動最適化 合理的な行動パターンの提案
数値予測 変化する数理の将来予測
参考事例(参考文献[2]PDF)より抜粋した具体的な業務への活用としては、 以下のような例が挙げられます。
分野 AI 導入が期待される業務例
分野横断(窓口業務) AI を活用した申請受付・審査支援システム【戸田市他】(参考文献[3])
児童福祉・子育て AI による保育所入所選考の自動化【さいたま市】(参考文献[4])
健康・医療 特定健診対象者の受診履歴やレセプトの有無等の分析結果から、未受診者にタイプ別の受診勧奨通知を送付【那覇市】
職員・税務・戸籍(行政改革含む) 画像や動画の特徴認識・検出(参考文献[5]PDF)
福祉・介護 AI によるケアプラン作成【豊橋市】(参考文献[6])
情報化・ICT(文書管理・調査) AI-OCR による行政文書の読取・データ化【つくば市】(参考文献[7]PDF)
生活環境 ごみの分別について、住民等からの問合せに自動回答【横浜市等】(参考文献[8])
観光 観光窓口への質問に対する自動応答【姫路市】(参考文献[9])
公共交通 公共施設マネジメントに関わる意見やニーズ把握に向けた、住民等と対話形式アンケートの自動実施【新潟市】(参考文献[10])
公共施設・インフラ 自動車走行取得データ等を分析し、道路における潜在的な危険箇所を把握【豊橋市】
学校教育・青少年育成 学校に関する質問・相談に自動回答【塩尻市】
Anastasia が果たす役割
Anastasia コネクトでは導入いただいたお客さまが連携を希望するアプリケーションとシステム連携し、 データを取得することによって基礎データとしてご利用いただく、 もしくは他のアプリケーションと連携させ、洗練化させる機能を取り揃えています。
こういったスマートシティアプリケーション、システムが地域に導入されていく際に、 データ連携・流通を行う基盤がなくては、データは地域内を循環せずに流れていってしまいます。 データ流通機能を用いることで、リアルタイム性の高いデータのアプリケーション間の流通が可能となります。
AI ではこういったデータから学習し、回答を導きます。 データを利活用するためにもデータ流通プラットフォームとなる Anastasia をご利用ください。
参考文献